そして誰もいなくなった(前半)の感想と謎についての考察

2016-08-15-15.29.08

藤原竜也さん主演の日本テレビの日曜ドラマ「そして、誰もいなくなった」はストーリー展開が全く読むことができないドラマとして話題となっていますが、いよいよ第5話が放送されて物語も折り返し地点を迎えることになりました。

本当に展開を読むことができないドラマで今までのドラマと一味違うなというのはよく分かりますが、少し狙いすぎた感じもあり、無理矢理よく分からないストーリーに仕上げているような雰囲気すら感じます。

例えば、無駄に登場人物を怪しい演出に見せかけたり、藤堂新一に暗号クイズを出してみたり、第5話では映画「キューブ」を彷彿される迷宮空間に迷い込ませたりとかなり現実離れした物語になっているようにも感じます。

1話から5話のストーリーをざっくりと

第1話から第5話のストーリーを簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

パーソナルナンバーを奪われる

藤堂新一(藤原竜也)は仕事でネット世界の情報を瞬時に消してしまうという革命的なシステムを開発するなど、仕事ができるエンジニア。倉元早苗(二階堂ふみ)と婚約するなどまさに順風満帆に人生を送ってきました。

そんなある日、銀行のキャッシュカードやクレジットカードが利用できないことに気付きます。真相を追っていくと個人情報を管理しているシステムであるパーソナルナンバーが河野瀬猛という全くの別人に乗っ取られていることが明らかになり、藤堂新一はこの世から存在していない人間になってしまうことに。

公安の鬼塚からは「お前は誰なんだ?」と問い詰められ「俺は藤堂新一だ!」と主張するものの藤堂新一が言っているパーソナルナンバーは河野瀬猛に紐付けされていることから自分なのに自分であるということを証明できない事態になってしまうことに。

元恋人の死

藤堂新一は陥れようとしているのが誰なのか半信半疑になってしまい、そんな中で、新潟の大学時代に交際をしていた元彼女の長崎はるか(ミムラ)と偶然にも東京で出会うことが多くなり疑いの目を向けます。しかし、はるかは新一のこと忘れることができず、なんとか振り向いてもらおうと仕事で東京に来ていると嘘をついて新一の前に現れていたのです。

鈍感な新一は、はるかの思いも知らずに宿泊先のホテルで今回の件を問い詰め、そしてはるかはホテルの窓から飛び降り自殺をしてしまったのでした。

この件でリスクを冒してまで新一の状況について調べていた親友だった小山内保(玉山鉄二)は激怒友人関係は崩壊へ。また、婚約者の早苗のアパートで新一の後輩である五木啓太(志尊淳)がキスをしている写真を見てしまい誰も信じることができなくなっていくのでした。

犯罪者になる新一

新一が早苗のアパートに戻ろうとすると、そこではるかに思いを寄せていた同級生の斎藤は新一のことを恨みナイフを持って襲いかかってくる事態に。そして、正当防衛とはいえ新一は友人だった斎藤を刺してしまいます。その現場に居合わせていた婚約者の早苗は驚きを隠せません。

ついに殺人者にまで落ちぶれてしまった新一は警察に追われていたところ、新一がよく通っていたBAR「KING」のオーナーである日下瑛治(伊野尾慧)に救われることに。号泣している新一に対してBL並みの抱擁をする日下。実は、日下もパーソナルナンバーを持っておらずこの世界に存在していない人間だったのです。

新一のパーソナルナンバーを奪った河野瀬猛は元々は強姦事件を起こした犯人だったのですが、弁護士の西条の手によって藤堂新一になりきっています。西条は何者かに依頼されているようです。

謎の白い迷宮

日下の家にいた新一は外から放り込まれた催涙弾(?)によって意識を失い、白色の謎の迷宮に連れて行かれます。

そこには、謎の女・君家砂央里(桜井日奈子)の姿が。暗号を解いて扉を開け進めると7つのスピーカーが置かれた部屋に。スピーカーからかつて信頼していた部下、上司らが電話をして新一をあざ笑うかのような話が。そう、新一は信頼していた仲間に売られていたのです。

さらに新一の母親の万紀子(黒木瞳)の電話も聞こえてきて、本当は血が繋がっていないことが明らかに。信頼していた上司、部下、婚約者、さらに母親に裏切られてしまった新一は誘導されるままにビルの屋上に到達します。

ビルの屋上で謎の声に指示され「私に撃たれるか、自ら飛び降りろ」と指令されるが、新一は「第三の選択肢があるはずだ」と反論。それに同調した謎の声は「不平等や不満、争いは人と人を連帯することで起きる。だからその逆の世界を作りたい。誰も信頼せず仲間にならず、全員が平等の世界」と。

パーソナルナンバーを持っていない4人が集結

解放された新一はBAR「KING」に。すると、ここに日下、君家砂央里、ガキの使いの馬場の姿が。この4人は全員パーソナルナンバーを持っていないという共通点があったのです。誰からも見放された新一は4人の仲間を得ることに。

「そして、誰もいなくなった」の謎

もうね、謎だらけのドラマなんですけど大まかな謎は以下のようなものがあるでしょうか。

  • 新一はなんの目的でパーソナルナンバーを奪われてしまったのか?
  • パーソナルナンバーの管轄にいる小山内が大きく事件に関わっている?
  • 弁護士の西条を動かしているのは誰?
  • 新一に母・万紀子と馬場の関係(第5話でバー「KING」に前でバッタリと会って知っているようだった)
  • 馬場がパーソナルナンバーを持っていない理由
  • 君家砂央里は何者?
  • 日下が襲われたシーンは自作自演なのでは?つまり敵?

個人的には万紀子と馬場が大きく事件に関わっているように感じます。

明らかにお互いのことを知っていた二人ですが、もしかしたら二人は恋人同士だったのではないか。そして馬場の子供が新一という可能性もあるのかな。つまり、藤堂新一は最初は馬場の苗字だったけど、どこかのタイミングで藤堂になった。養子みたいなもんか。

ドラマ「そして、誰もいなくなった」はパーソナルナンバーがキーを握っていますが、現実世界でい言うとマイナンバーのようなものなのでしょう。と考えると、近い将来にこの手の犯罪が本当に出てくる可能性もあるということなのかも。

マイナンバーが付与されてから活用されているような雰囲気は全くありませんが、ある意味、マイナンバー制度の危険性を訴えかけているようなドラマといっても過言ではないのかもしれません。

第6話からは第2部がスタートし新たな展開を迎えることになりそうですが、どのような形で最終回を迎えることになるのか非常に楽しみです。